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カンチャナブリー県のトーンパープーム郡にある「バーン・イートーン(別名:ピロック村)」は、かつて鉱山の町として栄えた場所。6月から12月にかけては、村全体が霧に包まれる幻想的な景色が広がり、日本人旅行者の間でも静かで秘境感あふれるスポットとして注目されています。
ピロック村へは、バンコクからバスとソンテウを乗り継いでアクセス可能。自家用車がなくても訪れることができ、ローカルな旅を楽しみたい方におすすめです。
- 所要時間:待ち時間を含めて片道約6〜7時間
- 合計交通費:320バーツ
- 移動ルート:
❶ バンコク・ミニバスターミナル → ❷ カンチャナブリー・バスターミナル → ❸ トーンパープーム生鮮市場 → ❹ ピロック村
本記事では、筆者が実際にこのルートでピロック村へ訪れた際の体験をもとに、最新情報や注意点を写真付きで詳しく解説します。
ピロック村の中心地には訪問者用の駐車スペースがあります。ただし、道中は急勾配や急カーブが連続する山道が続き、特に雨季は路面が滑りやすくなるため、運転には十分な注意が必要です。
バンコクからミニバスでカンチャナブリーへ|乗り場・料金・時刻表
バンコクからカンチャナブリーへの行き方は、「カンチャナブリーアクセスガイド」に記載しているように鉄道なども利用可能です。しかし、本数が少ないため、ピロック村へ行くならミニバスの利用がおすすめです。
ミニバス乗り場とチケット購入
バンコク・ミニバスターミナル(Mochit New Van Terminal)はBTSモーチット駅(MoChit)の近くにあります。
カンチャナブリー行きのミニバスはD棟の11番窓口でチケットを購入可能です。

D棟の11番窓口
ミニバスの運行情報
- 運賃:130バーツ
- 運行時間:5:00〜19:20(約1時間に1本)
- 所要時間:約2時間〜2時間30分ほど
- 出発地:Mini Bus Station (Mochit New Van Terminal)
- 到着地:Kanchanaburi Bus Terminal
正確な時刻表や運行状況については、バス会社「Kanchanaburi Express」で確認してください。
出発地を “Mini Bus Station (Mochit New Van Terminal)“、到着地を “Kanchanaburi Bus Terminal” にして検索すると詳細な情報が表示されます。
注意点:ピロック村へ行くなら始発が必須
後述するように、トーンパープーム生鮮市場からピロック村へ行くソンテウの最終便は12:30発です。
これに間に合うためには、始発の5:00のミニバスに乗るのがベストです。詳細はこちらで解説します。
ミニバスの車内と荷物事情
カンチャナブリー行きのミニバスには、トランクルームや荷物棚がありません。そのため、荷物は空いている座席や車内後部にまとめることになります。
また、バスはカンチャナブリーバスターミナルまでノンストップで運行します。車内にはトイレもないため、乗車前に済ませておきましょう。
ミニバスの到着地点
ミニバスターミナルを出発したバスは、約2時間〜2時間30分でカンチャナブリーバスターミナルに到着します。
カンチャナブリーからトーンパープーム生鮮市場へ|乗り換えポイント・料金・所要時間
次に、カンチャナブリーバスターミナルからピロック村行きのソンテウが出るトーンパープーム生鮮市場(ตลาดสดทองผาภูมิ)へ向かいます。
トーンパープーム生鮮市場へ行くには、バスターミナル内のB9乗り場からサンクラブリー行きのバスに乗車します。始発(8:05発)を除く全てのバスは終点がトーンパープーム生鮮市場です。(8:05の便はサンクラブリーが終点)
念のため、乗車時に「トーンパープーム生鮮市場で降りる旨」を車掌に伝えておくと安心です。

B9乗り場。サンクラブリー行きのバスに乗る。バスにはทองผาภูมิ(Thong Pha Phum)との記載があります。
- 運賃:扇風機バス: 90バーツ / エアコンバス: 130バーツ
- 運行時間:8:05〜18:00(約1時間に1本)
- 所要時間:約2時間〜2時間30分ほど
- 出発地:บ.ข.ส กาญจนบุรี (Kanchanaburi Bus Terminal)
- 到着地:ตลาดสดทองผาภูมิ (Talat Sot Thong Pha Phum)
- 問い合わせ先:カンチャナブリー バスターミナル:081 856 8088
最新の運行情報を掲載しているバス会社公式サイトは存在しませんが、タイ国政府観光庁(TAT)カンチャナブリーオフィスのFacebookページで最新のバス時刻表が発表されています。
帰りのトーンパープーム生鮮市場発カンチャナブリーバスターミナル行きのバスは、毎日5:00〜15:30まで、約1時間に1本運行しています。
バスの特徴
- エアコンなし(扇風機あり)
- トランクルームなし → 荷物は座席や後部スペースに置く
- トイレなし → 乗車前に済ませておくことを推奨
扇風機のみですが、風通しが良いので不快感なく過ごせました。

山が近づき、風情ある景色が広がる。
トーンパープーム生鮮市場に到着|ここからソンテウに乗り換え
約2時間30分のバス旅を終え、トーンパープーム生鮮市場に到着。
この市場の近くにピロック村行きのソンテウ乗り場があります。(詳細は次のセクションで説明)
トーンパープーム生鮮市場からピロック村へ|山道を越えるソンテウの旅
トーンパープーム生鮮市場内のセブンイレブン付近(※下地図参照)に、ピロック村行きの黄色いソンテウが停車しています。

荷物は車内先方に詰めます
ピロック村までは約1時間30分、運賃は100バーツです。
ソンテウは村の入り口、ゲストハウスやホームステイが多く集まるエリアの近くに停まるため、宿泊施設までは徒歩でアクセスできます。
ピロック村行きソンテウの時刻表
ピロック村行きのソンテウは、以下1日3便のみの運行です。
- 10:30
- 11:30
- 12:30
このソンテウの公式サイトは存在していませんが、タイ国政府観光庁(TAT)のFacebookページが最新情報を発表しています。
帰りのソンテウは、ピロック村のソンテウ乗り場からトーンパープーム生鮮市場行きとして、以下の時刻に出発します。
運行時間
- 7:30 発
- 8:00 発
- 8:30 発
ピロック村行き最終ソンテウに乗るためのモデルスケジュール
ピロック村へ向かうには、最終の12:30発のソンテウに確実に間に合う必要があります。そのため、以下のスケジュールを推奨します。
始発の5:00便でモーチットミニバスターミナルからカンチャナブリーへ移動。
7:30頃にカンチャナブリーバスターミナルに到着。
待ち時間も考慮し、余裕を持って9:00発のトーンパープーム生鮮市場行きバスを利用すると仮定しても間に合います。
このスケジュールなら、遅く見積もっても11:30にはトーンパープーム生鮮市場に到着。遅くとも12:30発のピロック村行きソンテウに乗車可能です。
14:00頃にピロック村に到着。チェックインや昼食を済ませた後、周辺をゆっくり観光できます。
ただし、朝5:00にバンコクを出て、14:00頃まで移動を続けるのは長時間移動になり、体力的に負担が大きいです。
そのため、時間に余裕のある方は、カンチャナブリーで1泊してからピロック村へ向かうプランもおすすめです。
筆者自身もカンチャナブリーで1泊して訪れました。カンチャナブリーには見どころが多く、ホテル代も安いため、滞在中に退屈することはありません。
ピローク村へ自力で行く際の注意点
バックパック旅がおすすめ
バスやソンテウには荷物置き場がないため、スーツケースは持ち運びに不便です。バックパックの方が移動しやすく、旅のストレスが少なくなります。
バス・ソンテウの運行情報は事前に確認
最新の運行情報は、宿泊先(ゲストハウスやホームステイ)でも確認すると確実です。バスやソンテウは本数が少なく、突然スケジュールが変更されることもあるため、念のためチェックしておくと安心です。
天候による影響に注意
ピロック村周辺は霧が濃く、特に雨季(6〜10月)はスリップしやすい道もあるため、歩きやすい靴を選び、時間に余裕を持った移動を心がけましょう。
現金を多めに持っていく(QRコード決済は可)
ピロック村ではクレジットカードが使えませんが、多くの店舗ではQRコード決済(PromptPayやTrueMoneyなど)が可能です。QRが使えない人は、宿泊費や食事代、移動費を考慮し、現金を十分に用意しておくと安心です。
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ピロック村の見どころや歴史、観光情報については、以下の記事を参考にごらんください。