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(プラ パトム チェディー。ナコンパトムの象徴である世界一高い仏塔)
バンコク近郊の観光都市と言えば、世界遺産遺跡のあるアユタヤ、王室リゾートのホアヒン、朝まで遊べるビーチリゾートのパタヤなどが有名です。
これら観光都市には、「これ」と言える何かしらの観光資源やアクティビティが存在します。
今回紹介する観光都市ナコンパトムの「これ」と言える観光地は、世界一高い仏塔プラ パトム チェディー(Phra Pathom Chedi / องค์พระปฐมเจดีย์)です。
東南アジアの巨大な仏塔と言えば、よくテレビで紹介されるミャンマーのシュエダゴン・パゴダが有名でしょう。
名前を知らずとも、なんとなく見覚えがある人は多いはず。
(ヤンゴン/ミャンマーのシュエダゴン・パゴダ)
シュエダゴン・パゴダは高さが100mもあり巨大なわけですが、ナコンパトムのプラ パトム チェディーの高さはなんと120.45m。
プラ パトム チェディーは、テレビ等であまり取り上げられることがないため、シュエダゴン・パゴダより地味な存在ですが、実は世界で一番高い仏塔なのです。
遺跡観光などに魅力を感じている方は、足を運んでみる価値があると言えるでしょう。
今回の記事では、これからナコンパトムを観光する人に向けて
- ナコンパトムの観光MAP
- 訪れるべき観光地
- バンコクからナコンパトムへの行き方・帰り方
を紹介します。
ナコンパトムは、バンコクから1時間30分程度でアクセスできる場所にあるので、日帰りでの観光も可能です。日帰りでも泊まりでも、世界一高い仏塔がある町ナコンパトムを存分に満喫しましょう。
ナコンパトム(Nakhon Pathom)
(ナコンパトムの街並み。商業施設は少ない。のどかな田舎町といった雰囲気)
ナコンパトムは、タイの首都バンコクから西に50km強離れた県の一つです。
バンコクからのアクセスは、わずか1時間30分程度。自分のような旅行者にとっては、バンコク市街地の一部といった感覚で足を運べます。
タイ人の中にも、ナコンパトムからバンコクに通勤している人は多いようです。実際、夜の繁華街で働いている女性の中にも、ナコンパトム住まいの人がそこそこいます。
東京から見た埼玉の存在に近いのでしょう。
ナコンパトムは、バンコク近郊都市の中では、アユタヤやパタヤより存在が地味であるため、観光客の姿は殆どみかけません。
それに伴い英語が比較的通じにくく、また外国人向けのレストランや商業施設などは少ないのが特徴です。
(数少ないマッサージ屋。一応マッサージメニューは英語表記もされているが、マッサージ師に英語は殆ど通用しない)
距離的な感覚はバンコク市街地の一部ですが、街を歩いてみた感想はローカルの一言でした。ただ、ローカルだからこそバンコクから来た時に、そのギャップに新鮮さと癒しを感じられるでしょう。
都会から田舎に来ると、のどかな街並みに心を癒されるのは日本でもタイでも同じです。
ナコンパトムの地図
以下は、ナコンパトム市街の観光地及び鉄道駅など交通機関の場所、そしてホテルの場所を記載したMAPです。
- 左上の 地図上の全項目をリスト表示します。
- でお気に入り登録、 で各SNSやメールで共有できます。
- 右上ので拡大地図を表示します。
- 青色の仏塔マーク = プラ パトム チェディー
- その他の仏塔マーク = 寺院や遺跡
- 紫色のマーク = 各公共交通機関の場所
- ❶,❷ は、ナコンパトムのおすすめホテル紹介記事
- その他のマークは博物館など。
- 各アイコンをクリックすると詳細が表示されます。
ナコンパトム内にある各主要観光地の距離は、それほど遠くありません(最長で3kmくらい)。
体力と時間に余裕のある人なら歩いて回れるでしょう。ただ、暑いので、できるだけバイクタクシーの利用をおすすめします。
ナコンパトム内での移動はバイクタクシーがメイン
市街各地には、バイクタクシー(モーターサイ)の待機所がいくつもあります。なので、歩いて回るよりバイクタクシーの利用がおすすめです。
鉄道駅やプラパトムチェディーなどの、公共交通機関や観光地の周辺には、必ずバイクタクシーの待機所があります。
各場所から各場所への移動料金は、1回20バーツ〜30バーツを見ておくと良いでしょう。
ナコンパトムのおすすめ観光地
ナコンパトムのメイン観光地は、プラ パトム チェディー(敷地内には博物館もある)<Map青色の仏塔マーク>とサナーム・チャン宮殿<Map黄色の博物館マーク>の二つに限られます。
市街には、その他にもWat Phra Ngam<Map抹茶色の仏塔マーク>やWat Phra Mayn<Map緑色の仏塔マーク>といった寺院・遺跡が存在します。
しかし、正直言ってこれらの寺院は、規模が小さすぎたり保存状態が悪かったりで全く見所がありません。
時間があっても行く必要はないでしょう。
(Wat Phra Ngam。MAP上抹茶色の仏塔マーク。行く必要なし)
(Wat Phra Mayn。MAP上緑色の仏塔マーク。こちらも行く必要なし)
また、ナコンパトムにはドラゴンタワーやレッドロータス水上マーケットという観光地もあります。
しかし、これら観光地はプラ パトム チェディーからは20km以上離れているうえに、タクシー以外の公共交通機関が存在します。
そのため、ナコンパトムに位置してはいますが、バンコクから日帰りで観光するのが一般的。
もしくはプラパトムチェディ観光とセットで回るツアーの利用を推奨します。
バンコクからのアクセス方法等は、以下の記事を参考にどうぞ。
観光のメインとなるプラ パトム チェディーとサナーム・チャン宮殿には、必ず足を運んでおきたいです。
プラ パトム チェディー(Phra Pathom Chedi / องค์พระปฐมเจดีย์)
120.45mの高さを誇る世界一高い仏塔。
タイの仏塔と言えば、バンコクのワット・サケットやチェンマイのドイステープなどに見られる黄金色のイメージが強いですが、プラ パトム チェディは黄土色のタイルで覆われた渋い見た目をしています。
チェディーが建てられたのは4世紀頃。つまり、ざっと1700年もの歴史があるということになります。
チェディーが建設されてから現在に至るまでには幾度かの改修が行われ、最終的にラーマ4世の時代(1851年〜1868年)に再び改修を行い、現在の形になりました(ちなみに建設当初の高さは40mだった)。
4世紀頃の日本といえば古墳前期時代。我々現代人からすると不明瞭な点が多く、神話や伝説にしか感じられないくらい過去の話ですね。
プラ パトム チェディーに関しても、昔すぎて歴史的な記録が少ないため、不明瞭な部分が多いです。
675年頃の聖書に初めて記録として登場はしていますが、考古学的な所見によれば、4世紀頃にモン族によって建設されたのではないか、とされています。
ちなみに、2005年には世界遺産の登録申請を出しました。
しかし、プラ パトム チェディーが世界遺産になると、チェディー周辺の市場移転が余儀なくされるという理由で地元住民から抗議を受けたとのこと。
こうした理由もあってか、2017年現在、プラ パトム チェディーは未だ世界遺産には登録されていません。
チェディーの周りは神殿のような作り
チェディーの周りにはいくつもの円柱が建っていて、神殿を思わすような作りになっています。内部にはいくつも仏像が安置されている。
神殿内部には涅槃仏も安置されています。平日の昼間にも関わらず多くのタイ人が参拝に訪れていました。
下から見上げたチェディー。とてつもない迫力。
チェディー周辺には、僧侶の姿も多いです。
ちなみに、プラ パトム チェディーを参拝するには、チェディー前にあるチケットオフィスで60バーツのチケットを購入する必要があります。
(チケットオフィス)
ただ、このチケットオフィスは目立たない場所にある上、チェディー内でチケット確認は行われません。
そのため、自分はチケットが必要だと分からずに、チケットを買わないで入りました。”一応”、参拝にはチケットが必要なので、お忘れなく。
時間 | 入場料金 |
08:00〜17:00(毎日) | 60バーツ |
プラ パトム チェディーの南側には博物館があるので合わせて足を運ぼう
プラ パトム チェディーの敷地内南側<MAP上朱色の博物館マーク>には、プラ パトム チェディーに関する装飾品などが展示されている博物館があります。
(プラ パトム チェディー博物館)
チェディーに関するものだけではなく、ナコンパトムの地理や経済、歴史などナコンパトム全体に関する資料なども見られます。
約2,000年以上も前からこの地に人が住んでいたとされる証拠や、先史時代の道具なども展示されています。
開館時間 | 入場料金 |
09:00〜16:00(水〜日) | 100バーツ |
夜からはプラ パトム チェディーの西側でナイトマーケットが開催される
プラ パトム チェディーの西側<MAP上赤茶色のスペース>では、夜から飲食屋台を中心としたナイトマーケットが開催されます。
日帰り観光予定の人には縁のない場所ですが、泊まりで観光予定の人は、ライトアップされたチェディーを見ながらビール片手に夕食を楽しんでみてはいかがでしょうか。
サナーム・チャン宮殿(Sanam Chandra Palace / พระราชวังสนามจันทร์)
ラーマ6世の私邸など、ラーマ6世にゆかりのある建物や建築物が集合している場所。
ラーマ6世は、王位継承前にプラ パトム チェディーを参拝するためこの地を訪れました。
そして、かねてからこの地に宮殿と住居を立てることを希望していたため、土地を購入して住居・宮殿の建設に至ったとのこと。
敷地全体は大きな公園のようになっていて、敷地内に上写真のような宮殿やラーマ6世の私邸があります。
建物内の展示物は、いずれも写真撮影禁止なので要注意です。また、建物によってはガイドが付きます(話せるのはタイ語のみ)。
国王の私邸は、さすがに大きな屋敷で、一般人には縁がなさそうな高級な作りをしています。窓からは丁度、プラ パトム チェディーが見えるという粋な作りになっているのも注目です。
また、敷地内はよく手入れされていて清潔感があるので、散策がてら一息つくのにも丁度良い場所でしょう。
(サナームチャン宮殿の敷地内。大きな公園のよう)
サナームチャン宮殿のMAP。
敷地は結構広いため、くまなく見て回るなら1時間程度の時間を要するでしょう。
開館時間 | 入場料金 |
09:00〜16:00(毎日) | 50バーツ |
各建物に入る際、チケットチェックがあるのでチケットは失くさないように
バンコクからナコンパトムへの行き方
バンコクからナコンパトムへ行くには、以下2通りの方法があります。
乗車駅 | 降車駅 | 料金 | 所要時間 | |
鉄道 | クルンテープ・アピワット中央駅 (バンスー中央駅) | ナコンパトム駅 | 61バーツ | 約1時間30分 |
バス | 南バスターミナル | ナコンパトム市街 | 40バーツ | 約1時間30分 |
どちらも所要時間は1時間30分ほどで、料金にそれほど違いはありません。そのため、個人的には電車でのアクセスをおすすめします。
なぜなら、クルンテープ・アピワット中央駅は、MRT バンスー駅(Bang Sue)と接続しているため、アクセスが容易です。
また、移動時間1時間30分程度であれば、味気のないバスの旅より、車窓からの眺めを楽しめる電車の旅の方が風情を感じられます。
南バスターミナルからバスに乗ってアクセスしたい方は、以下に南バスターミナルのMAPを載せているので、参考にどうぞ。
この南バスターミナル、少しやっかいなのが、付近にBTSやMRTなどの電車が走っていないという点です。
そのため、バンコク市内から南バスターミナルへのアクセスには、タクシーか路線バスを使います。
自分はBTS ビクトリーモニュメント(Victory Monument)からタクシーを利用しました。その時のタクシー料金は150バーツでした。
旅行カバンなどの大きな荷物がある人は、タクシーを利用する方が良いでしょう。
南バスターミナルからナコンパトムへのバスは、6:00〜22:00の間、約20分おきに出発しています。
南バスターミナルを出たバスは、ナコンパトム観光MAPに記載している紫色のバスマークの場所(プラ パトム チェディの南側)に停まります。
ただし、バス停留所があるわけではなかったので、紫色のバスマーク付近に停まると認識しておいた方が良いでしょう。
バスを降りたら目の前がプラ パトム チェディーです。
クルンテープ・アピワット中央駅から鉄道で行く
クルンテープ・アピワット中央駅は、MRT バンスー駅と接続しているので、まずMRT バンスー駅を目指します。
クルンテープ・アピワット中央駅に到着したら、カウンターでチケットを購入しましょう。
チケットに記載されている電車ナンバーと、掲示板に記載されている電車ナンバーとホーム番号を確認します。
(ナコンパトム行きのチケット)
(チケット売り場上部の掲示板にホーム番号が記載されている。上の画像で言えば、9番ホームということになる)
鉄道に乗ったら、ナコンパトム到着までのんびりと風景を楽しみましょう。
ナコンパトム駅は、上のナコンパトム観光地図に記載している紫色の電車マークの場所です。
(ナコンパトム駅)
駅を出たら、正面にプラ パトム チェディが見えます。
鉄道の時刻表
クルンテープ・アピワット中央駅からの時刻表を調べるには、以下のサイトを利用するのが便利です。
>>>タイ国有鉄道公式サイト(時刻表)
(タイ語表記になっている場合は、英語表記に変更してください)
サイトを開き、以下画面の左側に”Krung Thep Aphiwat”を、右側に”Nakhon Pathom”を入力して検索をかけます。
すると、時刻表が表示されます。
ナコンパトムの観光は、昼食を挟めば何だかんだで4時間〜5時間はかかるかと思います。
そのため、日帰りで観光予定の人は、できるだけ9:20発など早い時間の電車に乗る予定を立てましょう。
ナコンパトムからバンコクへの帰り方
ナコンパトムからバンコクへ帰る方法も、行きと同様に鉄道かバスを利用できます。
鉄道で帰る際は、上記で紹介したサイトを利用してナコンパトム行きからバンコク行きの列車を調べてみましょう。
余裕を持って、列車発車時刻の30分前には駅に到着しておくことをおすすめします。
バスで帰る場合、乗るのはバスでなくロットゥーと呼ばれるミニバスになります。
バンコク行きロットゥー乗り場は、上のナコンパトム観光地図に記載している紫のバスマークです。
- ナコンパトム駅近くの1箇所
- ❷ のホテル近くの1箇所
(ナコンパトム駅近くのロットゥー乗り場)
(番号2のホテル近くのロットゥー乗り場。セブンイレブンの目の前にある)
各ロットゥー乗り場の料金と、バンコクでの到着場所は以下の通りです(2020年6月現在)。
- 料金:45バーツ
- 到着場所:セントラルプラザ・ピンクラオ付近
- バンナー行きロットゥーと、旧南バスターミナル経由ヴィクトリーモニュメント行きロットゥーの2種類がある。
- 料金:バンナー行き/60バーツ
旧南バスターミナル経由ヴィクトリーモニュメント行き/45バーツ(旧南バスターミナルに着いたら追加35バーツでヴィクトリーモニュメント行きに乗り換え可)
いずれのロットゥーも、20時や21時の遅い時間までは稼働していない可能性があります。
そのため、夕方頃などのできるだけ早い時間に乗車するのをおすすめします。
また、注意点としてロットゥーは車内が狭く荷物を置くスペースがありません。
そのため、スーツケースやバックパックを持っている方は、追加でもう一席分のチケットを購入して別途荷物を置く必要があるので要注意。
ややこしいと思った方は、鉄道で帰る方が無難でしょう。
ナコンパトム観光名所を巡るツアー
2017年、ナコンパトム郊外にオープンしたインスタ映え名所「レッドロータス水上マーケット」とプラ パトム チェディを一緒に回るツアー商品が存在します。
(レッドロータス水上マーケット)
レッドロータス水上マーケットはナコンパトム内に位置しているものの、辺鄙な場所にあります。
そのため、これまではバンコクからの往復タクシーチャーターでしかアクセスできませんでした。
しかし、現在は下記のようなツアーがあるため、日本からの旅行者でも気軽に観光できます。
ツアーであれば、往復送迎と日本語ガイドも付くので、タイ旅行に慣れていない人でも安心です。
どちらの観光名所も、通常は1観光地につき1日の時間を使うので、滞在時間が短い人ほどツアーを利用した方が時間を有効活用できると言えるでしょう。
催行会社への問い合わせや緊急の連絡も日本語で可能なので、何から何まで安心と言えるでしょう。
(予約後は上写真のバウチャーがメールアドレスに届きます。バウチャーをプリントアウトするかスマホに保存して持参しましょう)
数日滞在してじっくりとナコンパトムを満喫したい人は、以下記事で観光に便利な立地にあるホテルをまとめているので参考にどうぞ。
その他、ナコンパトムを含め、バンコクから日帰り観光できるおすすめスポットを以下記事でまとめています。こちらも参考にどうぞ。
ナコンパトムの珍スポット。巨大な龍が巻き付くドラゴンタワーについては、以下の記事を参考にどうぞ。
ナコンパトムで子連れにおすすめのスポット。「サムプラン動物園」の詳細と行き方。
日帰りでいけるバンコク郊外の観光スポットを探していました。
バンコクからのアクセスや見どころなどいつも詳しく解説いただき
とても助かっています。世界一の巨大仏塔はとても興味があります。
今回はここに行ってみようと思います!
>>>たれぞう様
コメントありがとうございます。
ナコンパトムはアクセス利便性も良く、バンコクから気軽に足を運べるので楽しめると思います( ^ω^ )
今後も細々と頑張りますのでよろしくお願い致します。