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知ってましたか?タイで違法なのに簡単に手に入るマジックマッシュルームの実態

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タイのマジックマッシュルームアイキャッチ画像

タイでは2022年に大麻が合法化され、街中の至るところで大麻製品が目に入るようになりました。その一方で、もう一つの違法麻薬が密かに市場に出回っています。それは、かつて日本でも話題になった「マジックマッシュルーム」です。

マジックマッシュルームは、かつて日本で一時的に合法だった時期があるため、摂取経験がある日本人も少なくありません。現在でも、大麻と同様に日本国内のアンダーグラウンドで取引されており、愛好者が一定数存在しています。

別名「幻覚キノコ」とも呼ばれるマジックマッシュルーム。摂取量を誤ると、強烈な幻覚作用によって現実から乖離する危険があります。初心者にとっては特に慎重な取り扱いが求められますが、そもそもこれは厳密に言えば違法なものであり、実際にタイ国内でも取締りや逮捕例が存在します

それでは、なぜ違法にもかかわらず、このマジックマッシュルームがタイで簡単に手に入るのでしょうか? その実態を掘り下げていきます。

裏メニュー?タイのディスペンサリーで密かに提供されるマジックマッシュルーム

マジックマッシュルームは主にディスペンサリー(大麻ショップ)でひっそりと販売されています。ただ、違法性の問題から店頭に並んでいることは少なく、ほとんどの場合は裏メニュー扱いです。店員に「マジックマッシュルームありますか?」と直接尋ねると、初めて見せてもらえることが多いのです。

タイ某所のディスペンサリー

タイ某所のディスペンサリー

とはいえ、すべてのディスペンサリーでマジックマッシュルームを取り扱っているわけではありません。実際、体感的にはそのような店舗はごく一部です。一部のディスペンサリーでは、むしろ「マジックマッシュルーム? 違法だから扱っていないよ、ダメだよ」と警告されることもあります。

 

それでも、少数のディスペンサリーでは「ちょっと待って」と裏に行き、こっそり商品を持ち出してくるケースもあります。こうした店では、さまざまな品種のマジックマッシュルームを扱っていて、1gあたり290バーツ前後で販売されています。各品種には異なる効用があり、メニューには丁寧にそれぞれの効用が記載されていることもあります。

マジックマッシュルームのメニュー

マジックマッシュルームのメニュー。店員に尋ねると大麻同様に用途に応じたおすすめの品種を教えてくれる

マジックマッシュルームは、大麻同様に抗うつ作用や依存症治療への可能性があるとされています。しかし、依然として違法であるため、一切取り扱わない店舗もあれば、このように大麻の延長のような感覚で密かに販売している店舗も存在します。

そして驚くべきことに、観光客でも気軽に購入できるのが現状です。これは非常に危険で、合法と誤解されやすいですが、実際は違法であり、購入には多少なりともリスクが伴います。

タイで売られているマジックマッシュルーム

実際のマジックマッシュルーム

カプセル状のマジックマッシュルーム

カプセル状で売られていることもある

タイにおけるマジックマッシュルームの法律とは?

タイでは、マジックマッシュルームは「麻薬カテゴリー5」に分類されており、タイ国内で売買や使用が原則として違法とされています。発覚した場合、2年から15年の懲役刑や、200,000〜1,500,000バーツの罰金が科せられる可能性があります。、マジックマッシュルームは明確に違法薬物として認められているのです。

しかしながら、2024年にタイ保健省は、医療目的と研究目的に限り、マジックマッシュルームの使用を一部許可する動きを見せました。この規制緩和は、うつ病や依存症治療の可能性を探るための研究を目的としており、嗜好目的での合法化は現時点では考慮されていません。

参考記事タイ、医療・研究目的でアヘンとマジックマッシュルームを利用可能に

現時点では、マジックマッシュルームはあくまでも違法薬物として扱われており、一般の観光客や市民が購入・摂取することは厳しく禁じられています。しかし、医療と研究分野での利用に向けた動きが進んでいるのも事実です

なぜそれでも売られている?ディスペンサリーの人に聞いてみた

タイの大麻ディスペンサリー

百歩譲ってアンダーグラウンドで取引されているのであれば理解はできますが、なぜディスペンサリーで、堂々とマジックマッシュルームが売られているのか?その疑問を解消するために、よく通うディスペンサリーのスタッフに話を聞いてみました。

スタッフによると、「主な原因は法の執行が緩いことと警察への賄賂が通るからです。タイではこうしたケースがよくあります。結局、医療目的と娯楽目的の線引きなんて曖昧で、法整備だって不十分です。そのため、マジックマッシュルームを販売する店が出てきます。

ただし、マジックマッシュルームを売っている店もリスクがないわけではありません。店舗によっては警察に賄賂を払っています。バンコクやプーケットの店舗の一部では、警察に月に10,000〜15,000バーツを支払っているという話もあります。中には逮捕された業者もいます。」とのこと。

実際、大麻に関しても、THC含有率が0.2%未満の製品のみが完全に合法化されているはずですが、実際には高THCを含む大麻が事実上合法化されています。これも法の曖昧さが影響しています。

また、警察への賄賂は麻薬に限らず、広い範囲で頻繁に行われています。交通違反に関しては、賄賂が横行しているのは明白で、体感的にも明らかです。

電子タバコも同様に違法とされていますが、路上で堂々とリキッドやデバイスが販売され、タイ人が電子タバコを使う姿も珍しくありません。

このように、日本と比べてクリーンとは言えないタイの社会状況が、マジックマッシュルームの蔓延を助長していると言えます。

マジックマッシュルームの危険な側面。安易に大量摂取すると大変なことに

タイのマジックマッシュルーム

では、マジックマッシュルームを摂取すると実際にどうなるのでしょうか?筆者の友人も、マジックマッシュルームが違法だと知らなかった頃、何度か試したことがあります。

マジックマッシュルームは「幻覚キノコ」と呼ばれるほどで、摂取量によっては危険な幻覚を引き起こすことで知られています。しかし、個人のキャパシティを理解し、適切な量を守っていれば、そこまで危険なものではありません。実際、抗うつ効果があるのではないかと感じるほど、清々しい気分とポジティブな心構えが得られることもあります。

筆者の友人の場合、軽いトリップを経験し、リラックスしつつも頭はクリアで、マインドマップを作り始めたりと、悪くない初体験を楽しみました。進めるわけではありませんが、特に大きな害があるようには感じませんでした

しかし、そこには落とし穴もあります。

トリップしすぎて地獄を見た体験

ある日、大麻農場で大麻を購入した際に「極上のマジックマッシュルームがあるけどどう?」と勧められました。農場の人から「これは強烈だから、少しずつ摂取した方がいい」と忠告されたにも関わらず、筆者の友人は調子に乗って6〜7gを一気に食べてしまいました。

タイのマジックマッシュルーム2

そこからが悪夢の始まりでした。最初はいつものように高揚感がありましたが、いつもなら落ち着くはずの精神が、どんどん上がり続け、トリップが止まらなくなったのです。

「これ、どこまで続くんだろう?やばい、このまま自我が崩壊するかも」という恐怖が押し寄せ、次第に感情がコントロールできなくなりました。笑いが込み上げてきたかと思えば、突然涙が溢れる。精神はまさに無秩序の中にありました。

その時、意識だけが宇宙を飛んでいるような感覚に陥り、この世の物体や生物を構成する無数の小さな原子が漂う場所に辿り着いたのです。まるで創造の神秘を垣間見たかのような、圧倒的な体験をしました。

起きているのに夢を見ているような感覚――完全に現実と切り離された状態で、これは非常に危険だと感じました。

さらに、今回は大量に摂取したため、視覚的な幻覚も現れました。視界が曲がり、カラフルな模様が見え始めたのです。幸い、日常的な大麻での経験から精神作用に慣れがあったため、冷静に「しまった、摂取し過ぎてバッドに入ったかも?ピークを過ぎるまで待とう」と思えましたが、慣れていない人が同じ状況に陥れば、パニックになって救急車を呼んでもおかしくない事態でしょう。

マジックマッシュルームは適量ならまだしも、決して安全なものではありません。特に大量摂取は、精神的にも肉体的にも危険です。

安易に手を出さないよう要注意

このように、マジックマッシュルームは摂取量を誤ると、大麻よりも強烈で予想外の作用を引き起こすことがあります。普通に売られているからと油断し、大麻のような感覚で軽く見て摂取しすぎると、某俳優のように救急車を呼ぶ事態にもなりかねません。安易に手を出さないよう、十分に注意してください。

さらに、タイでは娯楽目的でのマジックマッシュルームの売買や摂取は違法です。社会的なリスクや法的なリスクも伴うため、関わらないことが一番です。

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