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バンコクで話題の“世界一うるさいマッサージ”BRADBURY。エンタメとマッサージが交わる新体験の背景

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バンコクの世界一うるさいマッサージ”BRADBURYアイキャッチ画像

2025年7月、バンコク・スクンビット通りに「世界一うるさいマッサージ」を掲げる店がオープンしました。その名は、BRADBURY

マッサージ店でありながら、店内にはクラブのような大音量の音楽が流れ、施術中にはダンサーが登場します。
静けさや癒やしを前提とする、従来のマッサージ像とは真逆の体験です。

オープン直後からSNSでは賛否を含めて話題となり、「本当に成立するのか?」という声と同時に、強い好奇心を集めていました。

なぜ、あえて“うるさいマッサージ”を選んだのか。誰が、どんな発想でこの店をつくったのか。

本記事では、BRADBURYで実際に施術を体験したうえで、オーナーへのインタビューを通し、店が生まれた背景とコンセプト、そして注目を集める理由を掘り下げます。

Bradbury「世界一うるさいマッサージ」とは

バンコクの世界一うるさいマッサージ”BRADBURYの外観

BTSエカマイ駅から徒歩約3分。スクンビット・ソイ61の角に、周囲の風景から浮き上がるような建物が立っています。それが話題のマッサージ店「Bradbury」です。

バンコクの世界一うるさいマッサージ”BRADBURYスタッフによる歓迎

黄金に塗られたドアを開けた瞬間から、この店の体験は始まります。中に入ると、居酒屋の掛け声のような勢いで「サワディーカップ!」と迎えられます。歓迎されているのに、一瞬身構えてしまうほどの圧です。

バンコクの世界一うるさいマッサージ”BRADBURYのロビーにある黄金のトゥクトゥク

バンコクの世界一うるさいマッサージ”BRADBURYのロビー天井の装飾

ロビーには黄金のトゥクトゥクが置かれ、壁や天井は装飾で覆われ、空間にほとんど余白がありません。

足を洗うための椅子は金色の王座のような造形で、高級感というよりも、振り切った結果としての金色といった印象です。

バンコクの世界一うるさいマッサージ”BRADBURYのロビーにある黄金の椅子

さらにここには、マッサージ店には本来いないはずの存在がいます。専属のダンサーです。

バンコクの世界一うるさいマッサージ”BRADBURYの日本人ダンサー

彼らはBradburyの「顔」として、この空間をエンターテインメントへと押し上げる役割を担っています。マッサージを受けに来たはずなのに、いつの間にかショーの中に入り込んでいる。そんな感覚を生む存在です。

なぜこの店を作ろうと思ったのか

視覚的にも十分に「うるさい」この空間ですが、そもそもなぜ、ここまで振り切ったマッサージ店を作ろうと思ったのでしょうか。

オーナーはこう話します。

「もともとこの近くに住んでいて、毎日ここを通っていました。ある日、テナント募集の貼り紙を見て、何をやるかも決めていないのに勢いで借りてしまったんです。家賃は月100万円。早く何か決めないといけない。そんなとき、寝る前に突然『うるさいマッサージ屋って面白くない?』ってアイデアが降りてきたんです。だから、誰かに相談したわけでも、参考にした業態もありません。笑

バンコクの世界一うるさいマッサージ”BRADBURY"の外観2

思いつきに聞こえますが、一定の勝算はあったと続けます。

「例えば夜のカオサン通りの青空マッサージって、うるさいですよね。それでも成立している。じゃあ、そこにエンタメを足したら、もっと面白くなるんじゃないかと思ったんです。」

オーナーの話ぶりは終始軽快で、計算よりも直感が先に立っている印象でした。ただ、その直感を形にできるだけの行動力と経験が、この店をここまで仕上げたのは間違いありません。

設計されたうるささ

バンコクの世界一うるさいマッサージ”BRADBURYでの施術の様子

今回、筆者はBasic Body Massage(60分/1,800バーツ)を体験しました。
足と肩を、2人の施術師が同時にほぐすコースです。

まず意外だったのは、この店が“マッサージとして普通に気持ちいい”ことでした。施術そのものはしっかりしています。

バンコクの世界一うるさいマッサージ”BRADBURYでの施術中に配られるサングラス

照明が強いため、サングラスをかけて施術を受けます。

バンコクの世界一うるさいマッサージ”BRADBURYでの施術の様子2

そして、もう一つ驚いたのが、「うるささ」自体が設計されているという点です。

施術が始まって最初の20分ほどは、確かにノリの良いクラブミュージックが大音量で流れます。
ところが、あるタイミングで空気が切り替わります。

バンコクの世界一うるさいマッサージ”BRADBURYでの施術中に変わったデジタルスクリーンの南国風景

音楽がフェードアウトし、波の音が流れはじめ、壁一面の大型LEDスクリーンには南国のビーチ映像が映し出されます。体がほぐれ、意識が少し緩むその瞬間に、空間が切り替わる。

「そろそろ気持ちよくなってきたな」と思う頃に、耳に入ってくるのがリズムから環境音になる。うるさい店なのに、気づけばウトウトしている。この矛盾が、きちんと設計されています

マッサージ最後に始まるショータイム

バンコクの世界一うるさいマッサージ”BRADBURYでのショータイム1

ハイライトは、マッサージの最後に始まるショータイムです。ここでダンサーと数人のスタッフが登場します。

マッサージ会場は一気にクラブの空気へ変わります。音と光が入り、場の温度が上がります。お客も席を立ち、そのまま一緒に踊ります。

結果として、人は「施術を受けた」のではなく、「一つの演出を体験した」と感じて終わります。この感覚が、Bradburyの正体なのでしょう。

バンコクの世界一うるさいマッサージ”BRADBURYでのショータイム2

バンコクの世界一うるさいマッサージ”BRADBURYでのショータイム3

バンコクの世界一うるさいマッサージ”BRADBURYでのショータイム4

運をよくするという考え方

ただ楽しんでほしい、というだけではありません。この店には、来た人が「運」を持って帰ってほしい、という狙いもあります。

店名の「Bradbury」は、オーナーがこれまでに見てきた中で、「一番運がいい」と感じた人物、オーストラリアのスピードスケート選手「スティーブン・ブラッドバリー」に由来します。

バンコクの世界一うるさいマッサージ”BRADBURY"店名の看板

オリンピックの金メダリストですが、実力では明らかに劣っていました。それでも決勝では、他の選手全員が転倒します。最後まで立っていたのは、彼一人。

そのあり得ない勝ち方を目にした時、「運がいい人の名前を使った場所を作れば、この空間自体も縁起がよくなるのではないか」という発想が生まれました。
気がいい場所にいると、人は自然と前向きになる。そうした経験は、誰にでもあるはずです。
視野が少し広がったり、「こういう考え方もある」と気づいたりする。

マッサージの概念を壊したい、というより、凝り固まった気持ちを一度ゆるめたい。この場所での体験が、誰かの記憶に残り、次の行動のきっかけになっていただければ嬉しい。オーナーは、そう語ります。

タイだから成立した理由

BRADBURYが成立した理由は、マッサージが日常にあるというタイの文化にあります。
特別な行為ではなく、生活の延長として受けられている。その土台があるからこそ、表現を振り切る余地が生まれました。

もう一つ大きいのが、人のノリです。マッサージ師たちも、自分で衣装を選び、自然と演出に参加しています。

バンコクの世界一うるさいマッサージ”BRADBURY"で踊るタイ人マッサージ師たち

オーナーは言います。
「施術者に負担があるのでは、とよく聞かれますが逆です。静かに黙ってやる方が、実はしんどい。BRADBURYでは働く側も楽しんでいます。時間が経つのも早い。その空気が、そのまま店の雰囲気になります」

採用基準も、技術だけではありません。コンセプトを理解し、チームで場をつくれるか。そこを重視しています。

日本では、仕事中のマッサージ師が踊る光景は成立しにくいでしょう。人件費や労働観の違いもあり、同じ形を再現するのは簡単ではありません。

この店がここまで振り切れたのは、タイに根付くマッサージ文化と、人の陽気さが前提としてあったからです。

世界一を、ここに残すために

すでにフランチャイズの話も来ています。プーケットやパタヤ、日本からも声がかかっています。

それでも、他に店を出す予定はありません。名前のとおり「世界一」として、ここでしか味わえない体験にしたい。希少性そのものが、この店の価値だからです。

バンコクの世界一うるさいマッサージ”BRADBURY"で踊るスタッフ
もう一つ、この店を象徴するのが「リピーター禁止」という考え方です。

リピーターを狙わない。この日、この時、この場所だからこそ生まれた縁と運。それだけを大切にしたい。

だから「一生に一回でいい店」でいい。ここは、何度も通う場所ではなく、一度だけの思い出を持ち帰る場所なのです。

BRADBURY 店舗情報

  • 営業時間:毎日12:00〜0:00
  • 公式WEBサイトbrad-bury.com
  • 施術料金:フット&ショルダー(30分1,000バーツから)
    詳細は公式WEBにて確認できます。
  • SNS:各種SNSはリンク集から確認できます。

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