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バンコクには数多くのディスペンサリーが存在し、近年は「ただ大麻を売るだけ」ではなく、空間や過ごし方を含めた“体験”で差別化を図る店が増えてきました。
その流れを、いち早く形にしてきたのが、BTSアソーク駅から徒歩5分ほどの場所にある「Izumo Green Bangkok」。
2023年の開業当初からラウンジ型の空間づくりに力を入れてきた日本人経営のディスペンサリーです。
和の要素を取り入れつつも、洗練された内装に、DJブースを備えた店内設計など、「長く過ごせる場所」であることを前提に設計されています。
またIzumo Greenは、2024年ハイタイムズ・カンナビスカップで優勝した大麻品種「ブルーサムライ」を栽培する会社でもあります。世界的に評価された品質への強いこだわりも、この店の大きな特徴です。
本記事では、店づくりへのこだわりや、実際に夜のイベントを体験しながら、Izumo Greenが支持される理由を、空間と品質の両面から掘り下げていきます。
和の美意識を取り入れた大麻ラウンジIzumo Green Bangkok

店名の「Izumo」は、島根県の出雲大社に由来しています。
店の立ち上げにあたっては、出雲大社の関係者にも指導をもらい、この場所で行う取り組みや思想について説明を行ったといいます。


オーナーは、ホールディングスとしてクリニック運営やサプリメント開発にも携わっており、医療をバックグラウンドに持つ立場から、大麻を単なる嗜好品としてではなく、人の身体や精神、さらには社会との関係性の中で捉え直す必要があると考えてきました。そうした考えを象徴する名前として選ばれたのが「Izumo」です。
この思想を軸に、Izumo Greenは単なるディスペンサリーではなく、娯楽性のあるラウンジ空間の中で、音・空間・大麻・ウェルネスを一つの体験として成立させる場として設計されています。
吸う人も、吸わない人もくつろげる空間設計

ソファが並ぶラウンジ型の店内は、大麻初心者でも入りやすいことを前提に設計されています。
「薄暗くて煙が充満するような店だと、例えば女の子を連れて行くと怖がられてしまう。だから、吸う人も吸わない人も一緒に過ごせる空間にしたかったんです。昼はカフェ、夜はアルコールもある。同じテーブルで、吸いたい人は吸って、そうでない人も含めて仲間内でゆったりできる場所を目指しました」



オーナーの言葉どおり、落ち着いた照明とアーチ状の壁面、上質なソファが並ぶ店内は、ディスペンサリーというよりホテルラウンジやバーに近い印象です。随所に和を思わせるアートが配されている点も、店名の「Izumo」と呼応し、空間全体に静かな統一感を与えている要素の一つです。
実際、店内に大麻特有の残り香はほとんどなく、夜のDJイベントでも、吸う人と吸わない人が同じ空間で自然に過ごしていました。
こうした空間づくりは高く評価され、Izumo Greenはプーケット・カンナビスカップのディスペンサリー部門を2年連続で受賞しています。

この部門は、大麻そのものだけでなく、空間設計や体験価値を含めた店づくり全体が審査対象です。同店の思想と実践が外部からも認められた証と言えるでしょう。
日本語対応で初心者も安心
接客面での配慮も、体験価値を高めている要素の一つです。店内には日本人スタッフ、もしくは日本語対応可能なタイ人スタッフが常駐しており、品種ごとの特徴や体感の違いを日本語で教えてもらえます。初めての人でも不安なく利用できる点は、日本人にとって安心材料です。
ハイタイムズ・カンナビスカップ優勝品種「ブルーサムライ」

Izumo Greenでは、多くの大麻品種を自社で開発・栽培しています。その中でも同店を象徴する存在が、世界最大級の大麻メディア「High Times(ハイタイムズ)」が主催するカンナビスカップで優勝した品種「ブルーサムライ」です。


「Izumoの大麻は完全オーガニックです。ケミカルは一切使いません。肥料は有機物を発酵させて作り、水や溶液もすべて自分たちで用意しています」
大学関係者や外部機関がIzumoの農場を訪れ、成分や土壌の調査を行ったこともあり、その際にテルペン(香り成分)量のデータが「異常値」「見たことがないレベル」と評価されたといいます。テルペンはカンナビノイドと相乗効果を生み、体感や薬効に直結する重要な要素です。
また、世界的に知られる肥料メーカーが訪問し、トロフィーが授与されたこともあったそうです。

こうした栽培環境によって育てられたIzumo Greenの大麻は、煙が軽く、むせにくく、のどへの負担が少ない体感が特徴です。実際、店内には大麻特有の残り香がほとんど感じられません。換気システムの影響もありますが、それ以上に、品質そのものが大きく関係しているとオーナーは話します。
「強さだけを競うのではなく、香りやバランス、体への負担の少なさまで含めて評価された結果が、カンナビスカップでの受賞でした。品質には自信があります」


「高い」には理由がある。品質で選ぶという価値
一方で、ブルーサムライは1gあたり1000バーツと、現在のバンコクでは決して安い価格帯ではありません。
「自分たちも高いと思われることは理解しています。ただ、高いけれど理由がある。価格ではなく、体験と質で判断してほしいと思っています」
安価な体験がいくらでも手に入る今のタイだからこそ、あえて品質に価値を置いた選択肢がある。その象徴ともいえるのが、ブルーサムライです。筆者自身も実際に体験しましたが、香り、吸い心地、余韻まで含めて完成度の高さを強く感じました。大麻を「質」で選びたい人にこそ、一度試してほしい品種です。

レギュラーメニューは1g700バーツ
カンナビスと音楽が交わるIzumo Greenの夜

週末にはDJイベントが開催され、火曜の夜にはライブミュージックも楽しめるIzumo Green。昼の落ち着いたカフェの表情から一転し、夜は音楽が流れる国際色豊かな大人の空間へと姿を変えます。

筆者が訪れたこの日は、タイの若手ラッパーとして注目を集める「SPRITE」や「GUYGEEGEE」を迎えたDJ・ライブイベントを開催。
SPRITEは、アメリカのビルボード・グローバルチャートTOP100にタイ人として初めてランクインしたアーティストとして国内外で話題になり、日本のレゲエサウンド「RED SPIDER」のYouTubeチャンネルでも紹介されるなど、国際的な評価を受けています。
会場には白人客や日本人客の姿も見られましたが、中心となって盛り上がっていたのはタイの若者たち。
アルコールを片手に音楽に身を委ねる人、会話を楽しみながら大麻を嗜む人など、それぞれが思い思いのスタイルで夜の時間を過ごしていました。




タイの人気ラッパー:SPRITE

ディスペンサリーでありながら、ここでは「吸う人・吸わない人」による線引きは感じられません。音楽を軸に、人と人が自然に混ざり合う。その空気感こそが、Izumo Greenの夜の魅力です。
イベントの最新情報は、Izumo GreenのInstagramや公式WEBサイトで随時更新されています。音楽とともに大麻を楽しむ夜を体験したい人は、訪問前にチェックしてみてください。
大麻を入口にした、Izumo Greenのウェルネス構想
Izumo Greenのオーナーは、両親が医師という医療家系に生まれ、自身でもクリニックを運営しています。
そうした背景から、大麻を単なる嗜好品としてではなく、医療やウェルネスの文脈の中でどう活用できるかを常に考えてきました。
整体・鍼灸・理学療法といった施術を行っており、慢性的な痛みを抱える患者のケアにも向き合っています。
「例えばヘルニアのような慢性的な痛みが、大麻によって和らぐケースもありますし、身体が緩むことでストレッチの効果が出やすくなることもあります」
こうした実体験を踏まえ、Izumo Greenでは日本の医師や専門家を定期的に招き、スタッフに施術や身体ケアの指導を行って行く予定です。
将来的には、ストレッチや身体ケアを日常的に受けられる場所としての機能も持たせていく構想だといいます。
「大麻を吸えばすべて解決、という話ではありません。食べ物、睡眠、運動、全部が揃って初めて健康になる。大麻はその一部であって、最終的には医療と必ずつながっていくものです」
大麻だけを切り離して考えるのではなく、生活全体を整える一本の線として捉える。その入口としてディスペンサリーを位置づけている点にも、Izumo Greenの思想があります。
雰囲気だけで終わらない、大人のための上質体験

2022年の合法化以降、急速に広がったタイの大麻シーン。その中でIzumo Greenは、洗練された空間設計、音楽、品質、そしてウェルネスという視点を組み合わせ、大麻を「吸って終わり」の嗜好品に留めない体験を提示しています。
安さや刺激を前面に出した店とは異なり、筆者が感じたのは落ち着いた大人のための空間。
彼女と音楽を聴きに立ち寄るのも良し、気の合う仲間とテーブルを囲み、ゆっくり過ごすのも自然に馴染みます。
今後はウェルネスに関するイベントや取り組みも順次展開される予定とのこと。バンコクで「質」を重視した大麻体験を探しているなら、訪問先の候補に入れておきたい一軒です。
Izumo Green・バンコクの店舗情報
- 営業時間:毎日12:00〜2:00
- 公式ウェブサイト:izumogreen.com
- SNS:Instagram / Facebook
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